体の中を巡る「水」について、中医学の観点で2回に渡ってお伝えしています。
前回は、体の中を巡る「津液」の役割や「水滞」を招いた時に起こる症状などを
お伝えしました。今回は、津液の巡りをよくするためのポイントをいくつかご紹介します。
- 「ツボ押し」をする
・水分(すいぶん) おへそから親指幅一本分上にあるツボ
人差し指のはらをツボに当て、体の中心に向かって優しく押します。
・天枢(てんすう) おへそから左右の真横に指3本分離れたところにあるツボ
中指のはらをツボに当て、体の中心に向かって優しく押します。
・陰陵泉(いんりょうせん)足の内側、ひざ下の太い骨のキワにあるツボ
骨のキワを意識して押し上げます。
ツボは吐く息でジワーっと押して、吸う息で緩めます。数回繰り返してみて下さいね。
- 脾胃(ひい)の養生をする
五臓の脾(ひ)は湿を嫌うので、胃腸が弱い人は湿気の影響を受けやすい傾向があります。
冷たいものを食べすぎたり、暴飲暴食したり、白砂糖の入った食べ物を食べすぎると
脾胃がダメージを受けて津液の巡りが悪くなってしまいます。
- お勧めの食べ物
・野菜類:かぼちゃ・さつまいも・とうもろこし・とうがん・もやし・アスパラガス
など
・豆類:小豆・はと麦 など
・海藻類;こんぶ・のり・わかめ・あおさ など
- 深い呼吸
深い呼吸をヨガやストレッチで実践すると、肺や横隔膜がしっかり動いて、それらのポンプ作用で津液の巡りが良くなります。また、ヨガで思考を一旦クリアにすることが脾胃の養生にもなりますよ。
いかがでしたでしょうか。コロナ時代を生きている私たち。先が見えない不安もありますが、体調を整えて元気に梅雨を乗り越えたいですね。
最後までお付き合いありがとうございました。
文・写真 SHOKO