恐れの正体を正しく理解する #1 お金がなくなることへの恐れ
の続きです
お金がなくなることへの恐れの根底には「死」というものに対する
無意識の恐れがありました。
このままお金がなく、住むところも食べるものもなくなってしまったら
死んでしまうのではないかという不安です。
死生観は国や人、時代によって様々ですが、
「死んだら終わり。消えてなくなってしまう。大切な人ともう会うことができない」
という消滅・喪失という考えを持っていると、それが恐れにつながるのかもしれません。
ここでまた、ふと考えます。
「死ってなんだろう。死んだら本当に終わりなのかな」
そしてまた前回のお金の時と同様に、本を読みまくり、ネットで調べ、セミナーに通い、
受験の時の数倍勉強し、自分なりに納得できる答えにたどり着きます。
これに関しては事前に実験&検証することはできないので、
人生の最終章で答え合わせすることになりますが、
「死んだら終わり、消えてなくなってしまう」という死生観も、
古来より日本で信じられていた「死んだらご先祖様がいるあの世にかえり、
また生まれ変わる」という死生観も、その他の様々な死生観も、
それを「ある」ことも「ない」こともどちらも
現在の科学では証明できないのであれば、そもそも絶対的な正解はなく、
どんな考えを持っても自由であり、違う考えの人がいることも当然であって、
その違いをお互いに尊重し合うことが、調和した世界になっていくのかなと感じました。
ならば、それぞれが自分の持ちたい死生観を持てばいいのかな、と思い、
今はとても満足のいく死生観を持ち、闇雲な恐れはなくなっています。
もちろん、いざその時は「さみしい、悲しい」といった感情は起きますし、
多彩な感情を持つというのは人間であるが故なのでしょう。
だからこそ、ここにいられる今という瞬間を大切にしたいなと思うのです。
文・写真 EIKO