前回に続いて、夏の養生法について中医学の観点からお伝えします。
陽気が一年の中で最も高まる夏は、暑邪によりダメージを受けやすい「心」をいたわりながら体内にこもった陽気を上手く発散させることが大切です。
具体的な養生法をご紹介します。
◇赤い食べ物や苦みのあるものを食卓に取り入れる
トマト、クコの実などの赤い食べ物は「心」のエネルギーを補ってくれます。
また、体内の余分な熱を冷ますきゅうりやスイカもお勧めです。
苦みのあるゴーヤなども取りすぎに注意しながら適度に食卓にとりいれましょう。
◇脾胃の養生もしましょう
夏バテしないように、体内に栄養を届けるためにも脾胃の養生は大切です。
冷たい食べ物や飲み物、甘いものは体を冷やし、胃腸の機能を低下させますので避けましょう。
5/25コラムにも脾胃の養生を紹介させて頂きましたので、参考にしていただけると幸いです。
◇水分補給をしっかりと
汗をよくかくため、水分補給はしっかりしましょう。
最近はコンビニでも常温のお水やお茶が売られているのを見かけます。体を冷やさないためにもお勧めです。
◇血の巡りをよくする。睡眠の質を高める
クーラーで室温を調整しましょう。(冷やしすぎに注意です)
ヨガを行うと適度に陽気が発散されて気分もリフレッシュされるのでお勧めです。
朝や昼間のヨガは一日を爽快に過ごすことができますし、夜のヨガは睡眠の質を高めてくれます。
また、寝る前の経絡のマッサージも血の巡りを良くして睡眠の質を高めてくれるのでお勧めです。経絡マッサージはアロマオイルを使うとリラックス効果が高まります。
いかがでしたでしょうか。皆様と、皆様の大切なご家族が暑い夏を少しでも快適に過ごせるヒントがみつかれば幸いです。
最後までお読み頂きありがとうございました。
文・写真 SHOKO